中島宗一郎 Nakajima Soichiro
作品紹介
空の殻または銀
空の殻または銀<2022>
H14.3cm×W14.3cm×D2cm
ケント紙に鉛筆
空から静かに舞い降りるのは、雪ではなく、名もなき白い結晶たち。
音もなく、重さもなく、ただ光を反射しながらゆっくりと降りてくる。
それは記憶か、時間か、それとも失われた言葉のかけらか。
この作品は、「形を持たない何かが、形を持って現れる瞬間」を視覚化したものです。
触れれば溶けてしまいそうな、透明で不確かな存在。
けれど、その儚さの中に、確かに残る気配があります。
それは記憶の断片、時間の粒子、あるいは感情の残響かもしれません。
人の気配が消えた後にも残る、美しくも冷たい沈黙の風景。
見る人によって、その結晶は「雪」とも「灰」とも「祈り」とも映るでしょう。